2024年4月発売予定。ご予約受付中。

ASI585MC Proは撮像素子に1/1.2インチフォーマットのソニー製IMX585センサーを採用した冷却CMOSカメラです。やや小ぶりなセンサーサイズを生かした小さめの対象の撮影や、冷却カメラの入門機として適しています。撮像素子は大きさ約11.2mm×6.3mm、解像度3,840×2,160、ピクセルサイズ2.9μm×2.9μmの裏面照射型CMOSセンサーで、STARVIS 2技術により高感度、低ノイズ、広いダイナミックレンジを併せ持ちます。近赤外域の感度も高く、可視光を遮断しての赤外線撮影にも効果的です。




STARVIS 2

裏面照射型の高感度に加え、フォトダイオード構造の改良により広いダイナミックレンジを実現しています。フルウェル容量は40ke-に達し、前世代のIMX485(13ke-)のほぼ3倍を実現しています。



ゼロアンプグロー

アンプグローを抑える機能を持ち、きれいで滑らかなダークフレームを生成できます。この機能はハードウェアレベルで実装されており、ソフトウェア的な制御は必要ありません。



512MB DDR3

バッファメモリには容量512MBのDDR3メモリを搭載し、高速で安定したデータ転送を実現しています。



USBポート

5GBの帯域幅を持つUSB3.0ポートを装備し、10ビット・高速モードではフル解像度で47fpsの高速転送に対応します。太陽、月、惑星の撮影にも適しています。USB2.0のハブも2ポート搭載しているでEAFなどの接続に使用できます。



冷却機構


CMOSセンサーを外気温よりも35℃以上下げることができる2段階TEC冷却を搭載しています。これにより長時間露光時でもノイズの派生を大幅に抑えられます



HCGモード

ゲインが252に達すると自動的に作動し高ゲインでの読み取りノイズを効果的に低減する機能が採用されています。低ゲイン時と同等のダイナミックレンジを維持することができます。



量子効率


ZWO社のテスト結果に基づくと量子効率のピーク値は91%に達しています。








主な仕様
センサー：Sony-IMX585
センサーサイズ：11.2mm×6.3mm(1/1.2")
解像度：3,840×2,160(8.29MP)
ピクセルサイズ：2.9μm×2.9μm
最大フレームレート：47fps
シャッター：ローリングシャッター
露出時間：32μs-2000s
リードノイズ：0.9-12e(2.4e@15db gain)
量子効率ピーク：91%
フルウェル容量：40ke
A/Dコンバータ：12bit
バッファメモリ：512MB DDR3
USBポート：USB3.0 Type-B(PCへの接続用)、USB2.0 Type-A×2(周辺機器接続用ハブ)
保護フィルター：D32-2 AR
鏡筒への取付：31.7mm差し込み、M42P0.75ネジ込み、50.8差し込み(取扱注意)
大きさ：78mm×73.5mm(突起部を含まず)
質量：0.47kg
フランジバック：17.5mm
冷却：2段階TEC冷却
電源：DC12V、最大3A
電源端子：外径5.5mm/内径2.1mm/中プラスのDCジャック
付属品：ケース、USB3.0 ケーブル(2m)、USB2.0 ケーブル(0.5m)×2、M42-M48アダプター、M42-M48エクステンダーリング 16.5mm、M42-M42エクステンダーリング 21mm、1.25"ノーズピース、T2→1.25インチ(31.7mm) フィルターアダプター、スペーサー×4、キャップ、クイックガイド



※保護ガラスにはARコーティングが施されています。可視光だけでなく近赤外線を透過しますので、可視光域での撮影時にはIR/UVカットフィルター等の近赤外線域を遮断するフィルターの併用を推奨いたします。動作には別途DC12Vの十分な容量を持つ電源が必ず必要です。冷却を行わない場合でも必要になり、USBのバスパワーでは動作しません。3A～5A程度の電流に対応できるACアダプターやバッテリーをご用意ください。電源ケーブルは付属しませんので、お持ちでない場合はこちらも別途ご用意ください。カメラ側の電源端子は外径5.5mm、内径2.1mm、中プラスのDCジャックを採用しています。ドライバはZWO社のWEBサイトからダウンロードしてご使用ください。撮影用のソフトウェア等も必要に応じてダウンロードするか、対応する市販ソフトウェアをお求めください。このカメラはPC等から制御する必要があります。カメラ単体では撮影できません。オートガイド用のモジュラー端子は搭載されていません。